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遺品整理の仕方を伝授!専門家がかんたんな遺品整理のやり方を教えます

遺品整理の仕方

[char no="2" char="蓼沼 和樹"]みなさんこんにちは、遺品整理の専門家の蓼沼です。身内が亡くなってから遺品を片付けるまでにどのようにしてよいか?なにからはじめればよいか?悩むところが多いのが遺品整理ですよね。

ここでは、そんな遺品整理の仕方に悩む方に効率的な遺品整理のやり方を伝授いたします。
それと、作業という労力を使う準備も忘れずにしておいてください。

それでは、しばしのお付き合いをよろしくお願いいたします。[/char]

昔と今の遺品整理のちがい

10年ひと昔の遺品整理

一般的に遺品整理は10年ひと昔として、10年前は親族が集まって故人の生前の話をしながら遺品の仕分けをしておりました。昔は親族が多く人の悩みも現代にくらべそれほどありませんでした。

しかし、時代の変化とともに少子高齢化にともない遺品整理をすることにも親族が高齢になり思うように遺品整理ができない時代になってしまいました。

10年前までは、元気に遺品整理を手伝ってくれた親族も現代では年齢を重ね、昔のようにテキパキと作業ができません。

そして、昔は故人が住んでいた部屋は決して充実した設備になっていたわけでもないため、自分で部屋を便利に快適な空間にするためすべて自分で改造をほどこしてある部屋が少なくありません。

やり方①遺品整理前に準備する道具など

遺品整理道具

まず、遺品整理の仕方として準備するものが必要になってまいります。なぜならば上記にあげた「自分で部屋を改造してある部屋」が少なくない事への準備となります。

遺品整理に必要な準備と道具に関しては最低限そろえておきたいもの

  • ダンボール箱、ゴミ袋

  • 軍手やマスク

  • 台車

  • プラスドライバー、マイナスドライバー、ニッパ、ペンチ、カッターナイフ

  • 近隣への配慮

  • ガムテープ、PPテープ、養生テープなど

  • 上履き用のスニーカー


かんたんな準備や道具に関しては以上のものがあれば大抵は可能です。もし足らないようでしたら都度用意するようにしましょう。

では、なぜ準備と道具が必要になるのでしょうか。そのポイントをご説明いたします。
ダンボール箱やゴミ袋について
遺品のゴミ袋

ダンボール箱やゴミ袋については形見として必要な遺品と、必要ではない遺品を区別する役目として必要になってまいります。

ダンボール箱には、写真やアルバムなど形あるものなどをその後持ち帰るときに運びやすいようにするためです。そしてゴミ袋は、分別した遺品の可燃物を集積所に出せるようにするために必要になってまいります。

ダンボールのサイズとしては、ホームセンターやスーパーにある80サイズくらいのもので十分な大きさだと思います。ホームセンターでは段ボール箱は有料になりますが、スーパーのミカン箱サイズであれば無料で譲ってくれますので活用できるようであればスーパーなどで譲っていただいた方がお金が掛かりません。

ゴミ袋のサイズですが、通常みなさんが使っている半透明のゴミ袋45リッターまたは30リッターサイズがよいと思います。しかし、大量の遺品ですので45リッターのゴミ袋は労力的にスタミナが必要になります。

ゴミ袋に入れる可燃物は何袋で済むことはほとんどありません。故人が一生を暮らしてきたものですから100袋程度は必要になってくると思います。

ここで注意です、ゴミ袋に入れる作業と別にそれを集積所まで移動する作業が発生します。それをふまえてゴミ袋に入れる量は考えていれるようにしましょう。ゴミ袋に入る分だけ名一杯入れてしまうと運ぶときに重くてスタミナがすぐに消耗してしまいます。
軍手やマスクなど作業する準備
遺品整理マスク

故人が住んでいた部屋の遺品を仕分けする作業をするときに必要なのが手袋です。

なぜ、必要なのか、自分が暮らしている部屋とは違い長期間だれも住まなくなったお部屋には掃除が行き届いているわけでもありませんのでカビやホコリなど衛生面での配慮が必要になってまいります。

もちろん、ホコリが出ない家はありませんが、故人を片付ける時は蓄積したホコリが空気中を舞ってしまいますので喘息などをお持ちのかたは無理をしないようにした方がよいでしょう。

軍手や手袋をする理由としては、カビやホコリを直接素手で触らないようにするためです。中にはアレルギーを発症しじんましんなどでかゆくなってしまうことがありますので予防としてしっかり準備しましょう。
台車の準備
遺品運搬台車

台車の準備として、上記のゴミ袋を運ぶ手段の一つに集積所まで移動する台車の活用があります。両手で持つゴミ袋は45リッターサイズでは2つが限界と思いますが、台車をかつようすればそれ以上は運ぶことが可能になります。

そして、ゴミ袋だけでなく故人の部屋には30センチ以上の粗大ごみがあると思います。形見として持ち帰る家具、粗大ごみとして処分する家具など台車の活用は欠かせません。

マンションなどの集合住宅では部屋から集積所までの距離がある為に、台車なしで運ぶと何往復するかわかりません。台車を使うことによって二人で運ぶものも一人で運ぶことが可能になりますので効率を考えて台車の活用をしましょう。
ドライバーやペンチ、ニッパなどの道具
遺品整理道具類

最初の方に申し上げたように、故人が住んでいた部屋は現代のように設備が整っている部屋ではありません。そして生前に暮らしやすいように改造(DIY)するひとも少なくありません。

中には棚などを釘で打ち付けてつくってしまう方もおられます。それだけではなく電気に詳しいかたは、配線をくまなく部屋中に張り巡らせてしまうかたもいらっしゃいます。

そのような場合に備えて、遺品整理をする際にはかんたんな道具が必要になってまいります。ドライバーが必要な事例としては、洗濯機の給水ホースを外すときに水道の蛇口に取り付ける給水ホルダーがあります。それはドライバーが必要になりますのでホルダーのネジをゆるめてから取り外すようにしましょう。

そして、壁などに打ち込んだ画びょうなどはペンチで引っ張れば抜けますので画びょうが刺さっている場合にはペンチで取り外すようにしましょう。
近隣への配慮を忘れずに
遺品整理をする際には、ホコリや音が出てしまいます。具合を悪くして寝込んだりしている近隣の方や、ホコリが窓や洗濯物につかないようにするため近隣へ一言あいさつしておくことが必要です。

なかなか、近所付き合いが良好ではなかった方にあいさつをすることは気が引けてしまいますが、トラブルになる前に自分で遺品整理をするのであれば必要になってまいります。

そして、一生に何回もすることではない遺品整理ですが、近隣のかたへのあいさつは思い浮かぶと思いますがマンションなどの場合は、部屋の下の階の部屋の人にもあいさつの配慮が必要ななってまいります。

もしも、下の階の人が夜勤の仕事をしていて夜勤明けに昼間睡眠をとっていた場合、上でどんどんと大きな音がする場合、寝付けずに不快な思いをさせてしまうことになります。

24時間営業が当たり前になった時代は、人がどんな働き方をしているかわかりません。夜勤をしているひとがいるから24時間営業が成り立っています。

その人は特定の場所に住んでいるのではなく、ごく一般的に生活を送っていますので集合住宅の場合は部屋の下の階の人にも音への配慮が必要になってまいります。
ガムテープや書籍などを束ねるテープ
束ねるテープ

ダンボール箱を作るときに必要なのがガムテープです。アルバムなどをいれると重量的にたいへん重くなってまいりますのでしっかりと底をガムテープで貼りつけておく必要があります。

週刊誌や書籍などを束ねる際に必要なのが、丈夫なPPテープです。PPテープはホームセンターで購入できますのでガムテープと一緒にPPテープを購入しておくとよいでしょう。

書籍などをガムテープで貼りつけて束ねるとガムテープが切れてバラバラになってしまう場合もありますが、PPテープは耐久性に優れていますので束ねた書籍を縛るのに適しています。
上履き用のスニーカー
上履きスニーカー

自分が暮らしているお部屋のように故人の部屋も掃除が行き届いているかはわかりませんので、はだしや靴下で入室するのではなく上履き用のスニーカーを準備すると良いでしょう。

なぜ、スリッパではなくスニーカーなのか。

それは、故人の部屋の遺品整理をする際には、暮らしてきたものすべてを処分することになります。壁についている画びょうもついていれば問題ありませんが、モノを移動した際に外れて床に落ちていて踏んでしまうことも少なくありません。

その時に、スリッパなどの底が薄いものですと画びょうの針が足の裏に刺さってしまい遺品整理どころではなくなってしまうことも現実にあります。

自分一人で気を付けて作業していても、他に遺品整理をしている人が居る場合、画びょうなどを落としてしまっていることはないとは言えません。

そして、大きなタンスや食器棚などの粗大ごみを搬出する際にバランスを崩し、小指などを柱にぶつけてバランスを崩してしまうこともありますので、スリッパや素足での遺品整理は極力しない方がよいでしょう。

やり方②遺品整理の仕方、3つのポイント

実際に遺品整理を行う際の作業のながれとしてここでは3つの大まかなポイントをお伝えしていきますので参考にしてみてください。

遺品整理の準備と道具の知識がついたら実際の実技というところに移っていきます。遺品整理はたいへん労力をつかいますので現実とのギャップがあります。

よくある事例が、

  • 休みを利用してできると思ってしまう

  • 部屋にはそれほどないので簡単にできると思ってしまう

  • 整理するのと処分するためにまとめるのはちがう


ポイント1、思い出の遺品(形見)と処分する遺品を分ける


まずは、絶対に処分できない形見として残したい遺品がある場合、取り分けておく必要があります。その時に段ボール箱を活用し残しておくものは段ボール箱に入れていくようにしましょう。

残しておくものの代表的なものと言えば貴重品類になりますが、通帳、印鑑、現金、証書などは使い終わったからと言って処分せずに少しの間自宅に持ち帰って手続きが終わってから処分するようにしましょう。

写真などアルバムは四十九日にみんなが集まったときまで保管し、それぞれで話し合いながら必要な写真と不要な写真でわけて処分するようにするとよいでしょう。

生活雑貨に関しては、ほとんど不必要になってくる場合がございますので処分するものはビニール袋に入れて集積所にだすようにしましょう。
ポイント2、可燃物と不燃物と粗大ごみ
分別

形見として残しておくものの分別がつけられたら、本格的に可燃物と不燃物と粗大ごみへの大きなカテゴリーわけになっていきます。その分別方法は地域によって多少異なってくる場合がございますが、主に分ける項目と種類に関しては以下のような分別になると思います。

可燃物

  • 紙類

  • 革製品

  • ビニール類

  • 衣類

  • 食品


不燃物

  • 食器

  • 植木類

  • 金属類

  • 小家電類

  • はさみ


粗大ごみ

  • タンス

  • 食器棚

  • 三段ボックス

  • イス

  • テーブル

  • 物置


他の種類

  • ブロック


  • 金庫

  • 消化器

  • 電池


以上のように分別するものは大きなカテゴリーわけで行うことになりますが自治体で分別方法が異なりますので随時かくにんをしながらの分別になると思います。

粗大ごみについては30㎝以上のものが粗大ごみの扱いになってまいりますので家具などの木製品は細かく切断できるならば30㎝以内にすれば可燃物として処理できます。植木などかさばるものは枝を落としまとめることで処理が可能です。
ポイント3、まとめたものを集積所へはこぶ
運ぶ

分別し終わった可燃ごみなどを集積所に運ぶ際に台車を使うようにしましょう。そして通常では集積所に出せる量というのは、他の集積所のゴミも収集しなければならないため、一度にすべてを出してしまうと積めなくなってしまいますので一般的には5袋程度を集積の日ごとに出していくようにしましょう。

地方によって2~3袋の場所もけっこうございますので、常識の範囲内で出すようにしましょう。

マンションなどの集合住宅で管理人が常に在中していればいちどすべてマンションの集積に保管して管理人が集積の日に対応することもありますが、それ以外の一般的な場合には数袋の量になってくるので、遺品整理でまとめたものは何度かにわけて出す必要があります。

集積所に出す際には、しっかりと可燃・不燃と分けて出さなければ収集員が持っていきませんのでごちゃまぜで袋に入れたものは集積所にルール違反として残されてしまいます。

粗大ごみに関しては各市町村によって粗大ごみ受付センターの窓口がございますのでそちらに問い合わせるか、j運ぶための車両がある場合は予約をして直接持ち込むことで粗大ごみを処分することが可能です。

やり方③ほかの手続きや処理を済ませましょう

手続き

部屋の中の遺品や形見としてのモノが全て片付いたら、手続きが必要になってまいります。その手続きとは賃貸物件の場合の例ですが、清掃や原状回復をして退去にともなう手続きをしなければなりません。

公営住宅などの場合は、期限がありますのでその期限をこえてしまうと家賃が発生してしまうことになりますので確認とスケジュールをしっかりと立てて遺品整理を行うことが必要になってまいります。

また、持ち家で売却などの手続きに関しても先方とどの程度まで行っておいた方が良いのかをしっかり話しておくことが必要となりますので手続きに関することもしっかりと済ませておきましょう。

遺品整理の仕方として、一人ですべてをこなすということは非常に困難になります。途方に暮れてしまうこともあるでしょう。一人で遺品整理をしているとただただその部屋に行って時間を過ごすだけとなってしまうこともあります。

手続きと、遺品整理の作業は分けて行うことが良いと思います。

やり方④仏壇の処理はどうしたらよい?

供養

親の家の遺品整理を行う際に仏壇のあるご家庭は少なくありません。ここでは遺品整理とは別の補足になってしまいますが仏壇の処理の方法について伝授いたします。

故人の部屋に置いてある仏壇はそのまま親族が継承する場合は問題がありませんが、遠い先祖の場合誰かわからない位牌もあると思います。

祭祀財産の場合、一般的な貴重品とは別に切り離されて考えられていますので仏壇や位牌、仏具、神棚、遺骨、墓地などは供養などの儀式を行う義務が生じてまいります。
祭祀財産とは
祖先の祭りのために使用される家系図,位牌,仏壇,墓碑,墓地などをいう。これは一般の相続財産と切り離され,共同相続の対象とはされない。祭祀財産は被相続人が祖先の祭祀を主宰すべき者を指定するときは,その者が承継する。指定は遺言などの方式に限られず,口頭でもよい。この指定がないときは,慣習に従って祖先の祭祀を主宰すべき者が承継する。慣習が明らかでないときは,家庭裁判所が祭祀財産の権利の承継を定める(民法897条2項)。

仏壇や位牌を処分する場合には、魂、お性根抜きなどの仏教上の儀式を済ませてから処分します。その法要は僧侶に依頼することになりますのでお世話になっているお寺への連絡をしてスケジュールを組み取り計らってもらうようにしましょう。

やり方⑤想像以上の遺品整理は依頼したほうが得策

遺品整理は冒頭でも申し上げました通り、想像以上の労力と時間が掛かってまいります。そのほかに気を遣う場面は挨拶だったり、音をたてないように運んだり、重い物をもって急性の腰痛などやケガにあったり普段では経験しない現象が発生することになります。

そして、10年ひと昔になりますが、以前のように専業主婦が何人も集まり遺品整理の分別作業をしてくれる時代ではなくなっています。

悲しいことに、誰も手伝ってはくれず一人で遺品整理をしている方が私たちに依頼してくださっています。そのお気持ちは故人を亡くした気持ちに乗算され相当な悲しみになることでしょう。

そのような人を見てきて私たちは少しでもご遺族の、助けになればと思いこの記事を作成しています。遺品整理の仕方はみなさんわからないことだらけですが、実際にやってみるとそう簡単にはいかないことだらけです。

ましては、遺品整理の業界では専門家ではなく、素人の業者を集めた協会など責任感のない一括見積サイトなどがたくさん検索にございますが、遺品整理の専門家を探しているのであれば私たちのように細かく記事を掲載し、更新している遺品整理業者を選ぶことができるように願っています。


遺品整理業者の選び方

遺品整理を兼業で行っている業者はたくさんあります。その中でもまじめにやっている業者と低品質な業者が混在しています。特に最近では一括見積サイトがブームで「遺品整理業者を紹介」などと低品質なサービスを提供するサイトが目立っています。

ご依頼者様が選ぶならば、「一括見積り」や「業者紹介」などといったサイトからは候補としては外しましょう。なぜならば、紹介者と業者の間にマージンが発生しておりそれを上乗せされた請求をご依頼者様は請求されてしまいます。


きちんと記事を見て信頼できる業者かどうか、業者のブログを見れば遺品整理を本当に行っている記事を書いていますので判断がつくと思います。悲しみの中大変だとは思いますが、業者選定も慎重に行っていくことを専門家より伝授させていただきます。もし、業者選定でお困りならば私たちにお問い合わせください。


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